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食品物流追跡の市場規模、2025年に1.8兆円へ

2021年2月26日 (金)

調査・データグローバルインフォメーション(川崎市麻生区)はこのほど、米国の市場調査・コンサルティング会社のマーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)がまとめた市場調査レポート「食品トレーサビリティの世界市場 (~2025年)」の販売を開始した。RFIDやバーコードなどのトレーサビリティ技術、ソフトウェア、ユーザー、用途、地域などの側面から食品トレーサビリティ市場の現況について調査したもの。

それによると2020年の市場規模は168億米ドル(1兆7840億円)となる見込みで、今後は2025年まで年平均9.1%増で成長し、261億米ドル(2兆7710億円)に達することが予想されるという。食中毒などへの警戒から、消費者が食品に安心・安全を求めるニーズが世界的に高まっていることが要因で、大市場を抱える中国などを中心に急速な成長が見込まれるとの見方を示している。

一方で、共有されるデータへの不正アクセスや改ざんなど、プライバシー保護に関する問題が横たわっていることも指摘。RFID対応製品を購入した場合に、消費者が自分が追跡される可能性があると感じる可能性などが、食品トレーサビリティ市場の成長を阻ムおそれがあるとしている。