フード阪南倉庫(堺市堺区)は3日、同社の食品トレーサビリティの取り組みについて公開した。食品に関するトラブルが発生したときには、ただちに情報を開示し、原因の追及などに協力するとしている。
食品トレーサビリティとは、各事業者が食品を取扱った際の記録を作成し保存しておくことで、食中毒や異物の混入など食品に関する事故やトラブルなどが起きた場合、食品の流通過程を詳細に把握できれば、原因の早期解明につながることが期待できる。
同社では、入荷した製品を製品票で管理しており、「何日に製造した商品が、いつ入庫し、いつどこへ何個出荷した」といった情報を倉庫管理システム(WMS)に集約。顧客から「〇日に製造した製品の出荷先を知りたい」「〇〇の出荷先には何日に製造した商品を出荷したのか」などの問い合わせがあれば、ただちに情報を開示する。これによって、製造過程への遡及調査や販売・流通過程への追跡調査などでの絞り込みが可能になり、原因追求の時間を短縮できる。
また、消費者に対し「〇日の製造分は使用を控えてほしい」などの注意喚起も可能になる。
同社は「こうした取り組みは、取引先から信頼を得られるだけではなく、消費者の心理的な安心にもつながる。物流事業者として、万が一の事態には迅速に対応し、原因究明と信頼回復をサポートしていく」としている。
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