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ミナカラと濃飛西濃、物流拠点にセントラル調剤薬局

2021年3月3日 (水)

メディカルオンライン薬局「ミナカラ」を運営するミナカラ(東京都千代田区)は3日、セイノーホールディングス傘下の濃飛西濃運輸と共同で、2月から石川県白山市の物流センター内に設置した調剤薬局の稼働を開始した、と発表した。セントラルキッチン(集中調理施設)のように、医薬品供給を一手に引き受ける「構造的な進化」を目指すという。

同社は2015年から東京都内の自社の保険調剤薬局を通じ、一般消費者に薬剤師による対面、オンラインも活用した服薬指導・健康サポートと、医薬品などを提供。薬剤師による宅配や当日に入手可能となる即時配送など、利用者が必要なタイミングで素早く医薬品を提供できるよう、物流面の実証事業に取り組んできた。

今回の濃飛西濃運輸との取り組みは、これまでの物流面の活動をさらに強化するもので、「セントラル調剤薬局」構想を掲げ、濃飛西濃運輸の物流センター内に調剤薬局の許認可を取得し、稼働を開始した。

製薬企業の工場が多い北陸に拠点を置くことで、リードタイムの短縮・コミュニケーションの強化を図る。利用者の多いエリアごとにセントラル調剤薬局を設けていくことで、ラストワンマイルの配送手段を増やすほか、配送速度を上げる取り組みも行う。

物流センター自体を調剤薬局とすることにより、配送時間の短縮、質の高いピッキング・梱包、健康相談だけでなく物流面も含めたスムーズなカスタマーサポートの提供——を想定。将来的にはドローン配送など「新たなラストワンマイル体験の提供につながる拠点にもなる」という。

オンライン薬局に対応した調剤薬局を物流センター内に開発・稼働した国内初の事例となり、同社は「今回をモデルケースとして全国への水平展開を図る」としている。