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トヨタL&F、千葉のショールームをリニューアル

2021年3月4日 (木)

サービス・商品豊田自動織機のトヨタL&Fカンパニーは4月6日に、千葉県市川市の「トヨタL&Fカスタマーズセンター東京」をリニューアルオープンする。同施設はトヨタL&Fの商品ラインアップと、物流に関するノウハウをアピールするための「コンサルティング型ショールーム」で、2001年の開設以来、20年ぶりの大幅刷新となる。

今回のリニューアルでは、2017年に買収した欧米企業2社による、最新の自動積み込みロボットや高速仕分け保管システムなどを展示。人と機械の共同作業によるセミオートメーションから、ロボティクスによるフルオートメーションまで、さまざまな形で稼働する様子を紹介する。

また、来場者へのコンサルティングの場としてスクリーンや座席などを設けた「コンサルティングシアター」を新設した。同施設は完全予約制で、来場する際にはウェブサイトやトヨタL&F販売店からの申し込みが必要。

マテハンのガリバーたちの動きに注目

自動化や省人化、AI搭載の各種機器類の開発・販売競争が激しさを増している。ユニークな発想と斬新な切り口の使用用途を備えた新種の利器は、まさに百花繚乱の様相となって、毎日のように発表されている。特に新興ベンチャーの躍進は目覚ましい。業界内外の大手資本などが提携の食指を伸ばしては、水面下での交渉や合議が頻発していることは隠しようがないほどに数多い。

その世相にあって、不気味だったのは既存の大手マテハン企業たちの動向だった。 トヨタL&Fにしても然りだが、彼らはすでに数多の顧客と会い、大昔から多種多様な機材や什器備品を物流現場に納品してきた。そして今日も全国津々浦々の現場で、メンテナンスや追加・交換の注文を取り続けている。情報発信という点ではしんがり近くに着けて先頭集団をうかがっていたように思えるのだが、そろそろまくり上げに入るのか、という予感が過る。いよいよ「未来の優れモノたち」の現場導入が試行から実行に切り替わりそうだ。(企画編集委員・永田利紀)