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伊藤忠など4社、アンモニア燃料の供給開発で合意

2021年3月12日 (金)

環境・CSR伊藤忠商事は12日、傘下の伊藤忠エネクス、宇部興産、上野トランステック(神奈川県横浜市)との間で、国内における船舶用アンモニア燃料の供給と供給拠点の整備に関する共同開発に合意したと発表した。世界的な脱炭素化の気運が高まる中、海運業における代替燃料候補として注目が集まるアンモニア燃料の安定供給をめざす。

伊藤忠商事と伊藤忠エネクスは、アンモニアを主燃料とする船舶の共同開発から燃料の供給までを統合型プロジェクトとして進めており、今回の共同開発もその一環。伊藤忠商事は燃料の供給拠点の整備や燃料供給船の研究開発を進めるとともに、ネットワークを生かして国内外でのパートナーシップ組成を主導する。伊藤忠エネクスも、船舶燃料供給と給油船運航に関する経験を生かして、国内における燃料供給拠点整備に関する研究開発を進める。

宇部興産は、国内最大手のアンモニア生産者として燃料供給とそのための陸上設備の開発などを担当。内航船大手の上野トランステックは、すでに船舶用LNG燃料供給船事業を手がけていることから、アンモニア燃料供給船の開発や、燃料補給時の安全基準策定などを担うという。

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