ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

アンモニア燃料供給船の設計承認、商船三井など

2022年1月14日 (金)

認証・表彰商船三井はこのほど、伊藤忠商事と共同で米国船級協会からアンモニア燃料供給船の設計に関する基本承認(AIP)を取得したと発表した。アンモニア燃料供給船のAIP取得は日本で初めて。

▲設計したアンモニア燃料供給船(出所:商船三井)

アンモニアは燃焼時に二酸化炭素を排出しないため、次世代のグリーンエネルギーと言われている。アンモニア燃料船をめぐっては、世界的にメーカーによるアンモニア焚きエンジンの開発が進行中で、2020年代後半にも竣工が見込まれている。同社はシンガポールでアンモニア燃料船に対して、燃料を供給する役割を念頭に船を共同開発した。アンモニアの毒性などに対する安全対策を盛り込んだ仕様を採用した。

商船三井は、2021年5月に伊藤忠商事など5社と「シンガポールにおける船用アンモニアサプライチェーンの共同開発に関する覚書」を締結しており、AIP取得はその取り組みの一環。LNG(液化天然ガス)燃料供給船の建造や保有にかかわる領域で有する知見を生かして事業をリードした。