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トッパン・フォームズ、バッテリーレスで無線書き換えが可能な電子ペーパーラベル

2010年9月15日 (水)

サービス・商品バッテリーレスで無線書き換えが可能トッパン・フォームズは15日、表示部の厚さ0.4ミリメートルを実現した薄型電子ペーパーラベルに改良を加え、バッテリーレスで表示内容の無線書き換えが可能な電子ペーパーラベルを開発した、と発表した。

 

今回開発した製品は、外部のHF帯リーダーライターから無線で表示データと電力を受け取り、書き換えを行う。厚みのあるバッテリーの搭載が不要となるため、通信を制御するコントローラー部の厚さを1.0ミリメートル以下に抑えることができるほか、電力残量を気にする必要がないなど、使い勝手が向上した。
これまでの製品では、無線方式にブルートゥースなどを採用し、表示部となる電子ペーパーラベルに、バッテリーや通信モジュールを搭載したコントローラーを取り付けて書き換えの制御を行っていた。そのため、表示部は0.4ミリメートルと薄く、紙のような形態を実現していたが、コントローラー部は15.0ミリメートル程度と厚く、導入の際に張り付け対象のコンテナの改造などが必要となることがあった。

 

また、物流・流通業界を中心に製品の紹介やテストマーケティングを行う中で「メンテナンスの手間が少ないバッテリーレス化への期待が非常に高いことが分った」として、通信方式にFeliCaなどで利用されているHF帯(13.56MHz)を採用し、表示の書き換えに必要な電力とデータを外部のリーダーライターから無線で受け取ることができる製品の開発に至った。

 

同社は今後、バーコードラベルを利用して物流管理を行っている流通業界や物流業界を中心に提案を進め、2012年度中に20万枚の販売を目指す。また、10メートルを超える長距離の通信が可能なUHF帯を利用した製品など、電子ペーパーラベル製品のラインアップ拡充を進めていく。