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JR貨物、21年度は新設の積合せ列車など注力

2021年4月1日 (木)

(イメージ画像)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は3月31日、2021年度の事業計画を発表した。収益力向上のための新たな取り組みとして、ことし3月のダイヤ改正に伴い、安治川口駅―盛岡貨物ターミナル駅間など3区間で積合せ貨物輸送のコンテナ列車を新設し、EC需要の高まりに対応する。合わせて需要の高い大型コンテナの輸送網を拡充する。

また、2022年春のダイヤ改正に向けて、ブロックトレインの拡充に向けた提案を開始する。コンテナ輸送に関しては、持込・持出時間の予約機能を有するドライバー用アプリの試運用を、全国6駅で開始する。

営業活動では、コロナ禍を経たニューノーマルの時代を見据え、伸長を続けるEC・積合せ貨物・定温輸送のニーズを取り込むとともに、需要が安定している家庭用食料品・農産品などにも引き続き注力する。加えてコンテナラウンドユースや、共同輸送のマッチングの提案にも取り組む。

新たな技術の導入に関しては、駅構内でのトラック隊列走行の実現に向けた検証試験を実施する。コスト削減に向けた取り組みでは、全社一括での購入電力料削減に向けた検討を開始する。

21年度の投資総額は396億円で、58%の228億円を鉄道事業の戦略的投資に充てる。JR貨物単体の売上高の目標は1683億円、営業利益は98億円で、そのうち鉄道事業は売上高1470億円、営業利益0億円としている。

(出所:日本貨物鉄道)