M&A日野自動車は27日、イスラエルの電動モビリティ開発企業のREEオートモーティブ社(REE)と、業務提携契約を締結したと発表した。二酸化炭素排出量の削減にもつながる電動のモジュール型次世代商用車両のプロトタイプを、22年度までに開発する。並行してビジネスモデルの検討・実証実験も進める。
共同開発する次世代商用モビリティは、低床のフラットな動力部分(シャーシモジュール)と、その上に載せるさまざまな荷室空間(サービスモジュール)で構成。サービスモジュールは、シャーシモジュールから簡単に脱着して、独立したユニットとして物やサービスを届けられるようにする。
共同開発するシャーシは、主要コンポーネントを一つのシステムに統合し、ホイールとシャーシの間に設置するREEの独自技術「REEコーナー」を活用。将来的には自動運転にも対応するとしている。
日野によれば、今回の協業は2019年の「東京モーターショー」で日野が提案したコンセプト「フラットフォーマー」を起点としたもの。REEは「フラットフォーマーは未来の電動モビリティのターニングポイントだった」と評価している。