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川崎汽船が米国子会社株式と倉庫売却、特益175億円

2021年4月30日 (金)

M&A川崎汽船は4月30日、子会社で物流システム開発やバイヤーズコンソリデーション事業などを手がける米センチュリーディストリビューションシステムズ(CDS、カリフォルニア州)の全持株を投資ファンドに譲渡する、と発表した。併せて、CDS傘下のユニバーサルロジスティクスシステムズ(ULS)が同州に保有する土地と倉庫の売却も決めた。

これらにより、川崎汽船は株式譲渡益50億円と土地・倉庫の売却益126億円の合わせて175億円を2022年3月期決算に特別利益として計上するとともに、その相当額を配当として受け取り、川崎汽船本体の個別決算で営業外収益に計上する。譲渡期日は5月31日。

1987年創業のCDS社は、商流と物流を総合管理できるシステム提供のほか、積み地で複数のサプライヤーの商品を同じ海上コンテナにまとめて積載し、仕向地のバイヤーに向けて輸送するバイヤーズコンソリデーション事業、NVOCC事業、陸送事業、倉庫業を展開してきた。

ULS社は86年、ロングビーチ港近郊に貨物保管、米国内向け配送のためのトランスロード、クロスドックを目的とした土地、倉庫を取得。土地面積は83万5425平方フィート(7万7613平方メートル)、倉庫の延床面積は26万4450平方フィート(2万4568平方メートル)で、現在も稼働中となっている。