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荷主住宅設備機器メーカーのタカラスタンダードは11日、緊急の軽貨物車両手配などに、CBcloud（CBクラウド、東京都千代田区）が提供する求荷求車マッチングプラットフォーム「PickGo」（ピックゴー）を使用すると発表した。同社が物流の分野でベンチャー企業と連携するのは初めて。施工現場への商品搬入作業を行う委託先の確保にも活用する。
従来は、現場で追加の商品手配が必要な場合など、緊急で車両の手配をする際に、都度対応できる配送業者を探していたが、「平均56秒でマッチングする」というピックゴーを使用することで、配車にかかる時間と手間の削減につながったという。配送車両の位置情報と到着時間がシステム上で確認できる点も評価した。
▲ピックゴーの操作画面イメージ（出所：タカラスタンダード）
また、商品搬入作業の委託先確保に向けてもピックゴーの活用を始め、従来の電話やファクスによる手配作業を削減。オンラインシステム上で作業者の募集から発注までを行い、手間とコストの削減につなげる。
現状は緊急の軽貨物車両手配と搬入作業用の委託先確保にピックゴーを使用しているが、導入効果を見極めながら、「ゆくゆくは通常の輸配送でも車両の位置情報や配送状況がデジタルで管理できるシステムの実現を検討」するという。
同社は7年前から本格的に物流改革に着手しており、「高回転物流」を実現する福岡物流センターの開設や、倉庫管理システムの刷新、トラック待機時間の削減などに取り組んでいる。
