物流施設での太陽光発電、余剰分の販売可能に

産業・一般エネルギー管理事業や家庭向け電力供給事業などを展開するアイ・グリッド・ソリューションズ（東京都千代田区）は28日、子会社のVPPジャパン（同）や伊藤忠商事と連携し、物流施設などに設置した自家消費型太陽光発電装置で発生した余剰電力を買い取り、周辺地域などに販売するサービスを開始すると発表した。

VPPジャパンが開発・運営する自家消費型太陽光発電所で発生する余剰電力をアイ・グリッド社が買い取り、「二酸化炭素フリー電力」として供給する。すでに3月から、伊藤忠商事グループの食品卸企業の日本アクセス（東京都品川区）の物流センター2施設に発電システムを導入し、サービスを開始しているという。

従来の自家消費型太陽光発電システムは、発電した電力を施設内で全て消費できる冷蔵・冷凍倉庫などに設置されることが多く、電力使用量の少ない定温・常温倉庫では発電電力が余ってしまう問題があったが、同サービスによって設置対象施設は大きく拡大する。今後は日本アクセスが全国に有する330施設のうち、設置可能な施設に順次導入を進めるという。

▲空撮した日本アクセス春日井物流センター（出所：アイ・グリッド・ソリューションズ）