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マルチテナント型「アライプロバンス浦安」の内覧会開催

アライ、初の物流施設はスロープ型で差別化

2021年6月8日 (火)

建設中の「アライプロバンス浦安」

拠点・施設賃貸物流施設開発を行うアライプロバンス(東京都墨田区)は8日、マルチテナント型物流施設「アライプロバンス浦安」(千葉県浦安市)の竣工前内覧会を開催した。物件のリーシングを担当するシービーアールイー(CBRE)との共催。初日となるこの日は、荷主企業を中心に関係者が参加し、関心の高さをうかがわせた。会期は10日までの3日間。

アライプロバンス浦安は、同社の旧浦安工場跡地に2020年7月に着工。ことし10月末に竣工し、11月より稼働する予定だ。アライプロバンスにおいては、2020年7月に事業内容を金属加工業から総合不動産業に転換して以来、初の開発物件となる。EC(電子商取引)事業者を含めた幅広い領域の荷主を対象に、入居企業を募集中だ。

差別化を図ったスロープ型設備

内覧会では、両者の担当者が、同物件の強みであるスロープ型設備を紹介。1・4階と2・3階の2層建て構造とし、上下搬送設備を2基導入してスムーズな荷物の移動を可能とする。最大で4テナントの分割を可能とするフロア展開については、効率的な商品保管や移動が可能なスペース区分け案や搬送設備を利用できる利点を強調。「物流ニーズに合わせた柔軟なオペレーションが可能になる」(CBRE)と強調した。物件至近のバス停整備や景観配慮策についても説明した。

内覧会の様子

都心を含む首都圏各地へのアクセスが良好で、空港や港湾を含めた物流インフラの恩恵を受けた浦安エリアは、食品や家電から医薬品まで幅広い荷主企業が物流拠点を置いており、首都圏でも有数の物流施設の開発激戦地だ。近隣には大規模な新興住宅地も多く、従業員確保の観点でも立地優位性は高い。

こうした状況下で、同社が浦安エリアでは初となるスロープ型を採用した背景には、競合する他の物流施設との差別化を明確にするとともに、既存の物流倉庫スタイルにこだわらない施設運営により、荷主企業のニーズにより対応しやすい機動性と汎用性の高さを前面に出すことで、後発事業者の”強み”を生かして入居企業の獲得を優位に進める戦略がある。

アライプロバンスとCBREは10日以降も随時、個別内覧会を受け付ける。参加希望者は専用フォームなどから申し込む。

個別内覧会の申込方法