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ドライバー不足考える機会に、運送業採用セミナー

2021年8月20日 (金)

イベント物流ドライバー特化型求人メディアを展開するオーサムエージェント(名古屋市中区)は、運送業界における採用手法の選定に関するセミナーを8月27日、オンラインで開催する。運送業界に適した採用方法を伝授することで、業界の課題である人手不足の緩和につなげる狙いだ。

運送業界は、人手不足により採用難が深刻化している代表的な業種だ。特に現場を担うドライバーの採用は、若い世代を中心に求人応募が少ない状態が続いている。一方、求人媒体については、業界専門メディアや人材紹介、リファラル採用、採用ウェブサイトなど手法が多様化してきており、最適な選択が難しくなっている。

今回のセミナーでは、オーサムエージェントの1000社以上の運送・物流業様の採用に携わってきた実績をもとに、企業様の状況に応じた最適な採用手法を解説する。「運送物流業に向いている主要な採用手法5選」「複数の採用手法を使い分けるべき3つの理由」「各採用手法の特徴を徹底解説」などのテーマで、採用手法の適切な選択や採用方法の使い分けのノウハウなど、ドライバー採用のコツを披露する。

セミナー開催日程は8月27日で、第1部が10時から11時、第2部が16時から17時(どちらの部も同内容)。参加無料。定員40名。対象は運送・物流業界の人事や採用担当者。

イベント詳細・申込フォームへのリンク

ドライバー不足は採用側にも要因があるのではないか

オーサムエージェントは、2017年6月に開設したドライバー特化型求人サービスサイト「ドラピタ」で知られる。サービスを開始して以来順調に成長し、立ち上げから3年半で掲載原稿数は1200件以上、利用ユーザーは毎月5万人以上とドライバー専門の求人メディアとしては東海エリアで最大級の規模を誇る。

運送業界のドライバー不足は深刻だ。ただでさえ若年層に人気のない業種であるのに加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う取扱荷物の増加や種類の多様化で、現場の繁忙さは募るばかりだ。「キツい」仕事の典型との烙印(らくいん)が押されてしまっては、もはや求人どころではない。

それでは、運送企業の採用活動にも課題はないだろうか。もちろん、懸命にドライバー募集に取り組む企業もあるが、ベテランの職人肌のドライバーが職場を支配し、若い世代がなかなか育たない運送現場も少なくない。教育体制も事実上存在せず、業務ノウハウは「背中を見て盗め」と”指導”する職場もあると聞く。

国土交通省は物流業界の魅力をアピールして将来の成長株である若手ドライバーの育成支援策を講じる取り組みを進める。日本物流団体連合会(物流連)の池田潤一郎会長も、重点課題の一つとして「物流業を若い世代に『等身大』で見てもらえる活動」を挙げている。しかし、運送現場にドラーバーの採用や教育に対する意欲がなければ、絵に描いた餅に帰してしまう。

オーサムエージェントの今回のセミナーは、こうした運送企業に参加してほしいと期待する。ドライバーの採用は、一般事務職とは違ったアプローチが必要なはずだが、業界でこうしたノウハウは蓄積されているとは言い難いからだ。ドライバー不足を招いている原因は、運送企業にも少なからず存在するとの認識を持って、ぜひ意識改革の好機としてほしい。(編集部・清水直樹)