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中国電力、スペクティに資本参加し防災活動強化へ

2021年8月31日 (火)

サービス・商品Spectee(スペクティ、東京都千代田区)は31日、中国電力による資本参加を受けたと発表した。中国電力を引受先とする第三者割当増資を実施。中国電力は、スペクティの提供する防災・危機管理ソリューション「Spectee Pro」(スペクティ・プロ)を活用して中国地方における防災活動につなげる。地域密着型のインフラ企業による、IT企業と連携した地域貢献活動が広がってきた。

▲AI防災・危機管理ソリューション「Spectee Pro」(出所:Spectee)

スペクティ・プロは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)や気象データなどから解析した災害情報のリアルタイムでの配信のほか、河川や道路などに設置されたカメラや衛星データなどを活用したAI(人口知能)による解析・予測情報を提供する。自治体や企業が防災やBCP(事業継続計画)、サプライチェーンのリスク管理などを目的に導入している。

中国電力は、2018年にスペクティ・プロを導入し、災害時の情報収集手段として活用している。今回のスペクティへの出資の背景には、中国地方で近年多発している大雨などの災害への対応を強化するため、スペクティの強みとする災害情報の発信・分析機能を活用したい思惑がある。中国電力は、グループでの活用に加えて、自治体や企業への紹介も進めていく方針だ。