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イオンGSCMなど5社、トラック自動積卸で共同事業

2021年9月17日 (金)

▲AIを搭載した自動運転フォークリフト(プレスリリースより)

ロジスティクスイオングローバルSCM(千葉市美浜区)、花王、日立物流、豊田自動織機、大和ハウス工業の5社は17日、物流施設でのAIを搭載した自動運転フォークリフトなどを活用し、トラック運行と連携させて荷役・物流効率を高めながら省エネ化に共同で取り組むと発表した。資源エネルギー庁が16日にAI・IoTを活用した輸送効率化推進事業として採択した。

物流施設で行われる業務は、荷物のピッキングや無人搬送車(AGV)など、一部の自動化が進んでいるものの、入荷と出荷は作業が複雑で大半が人手作業で行われている。

5社は、サプライチェーンの結節点となるトラックの積卸しを自動化するため、AIを搭載した自動運転フォークリフトの実用化を目指すとともに、荷主間の効率的で計画的なトラック運行を実施してサプライチェーン全体の効率化・省エネ化に取り組む実証事業を9月から行う。自動運転フォークリフトを用いた物流施設の「入荷」と「出荷」を自動化し、サプライチェーン全体の効率化を実現するための事業者間のデータ連携や発着荷主間でトラックの待ち時間短縮による効率化、エネルギー削減を図る。

▲実証事業のイメージ図(プレスリリースより、クリックで拡大)

2024年3月まで複数年度で事業を展開する計画で、21年度は核となるトラックの積卸しを自動化する技術の確立を目指す。22年度には、共通システムとの連携・積卸しでのスワップボディコンテナを有効活用するほか、AIを搭載した自動運転フォークリフトの前後の工程にパレタイジングロボットを活用して自動化の範囲を広げる。最終年度はAI搭載自動運転フォークを活用した効率化、省エネ技術が広く普及するよう実証や検討を進める。