サービス・商品豊田自動織機のトヨタL&Fカンパニーは13日、AIを搭載してトラックや積み荷の位置・姿勢を自動で認識し、自律的に走行経路を生成して荷役作業を行う世界初の技術を導入した自動運転フォークリフトを開発した、と発表した。
従来の定位置荷役に加え、トラックの停車位置や積み荷の姿勢が一定でない状況下でも、荷役作業を自動化できる。同日開幕した国際物流総合展で展示する。
▲トラック荷役対応自動運転フォークリフト(出所:豊田自動織機)
開発したトラック荷役対応自動運転フォークリフトは、対象物にレーザー光を照射し、その反射光を測定することで対象物までの距離を正確に測定できる「3D-LiDAR」と呼ばれるセンサーを用いたトラック位置検出、ガイドレスの自動運転に対応。
これらに加え、画像認識・ディープラーニングを活用したマーカーなどの目印が不要なパレット位置・姿勢検出技術、パレットまでのアプローチ走行経路の自動生成方式を採用した。
2019年から開始した実証試験を通じて技術検証と改良を重ねた結果、有人作業と比べて5倍かかっていた作業時間を2倍まで短縮、同社は「自動運転・荷役での要素技術のめど付けを完了した」と強調する。
実証試験はトラックの荷役作業で主に使用されるカウンタータイプで進めてきたが、狭小な作業現場への導入ニーズも高いことから、リーチタイプにもトラック荷役機能を付与することで、機種展開の拡大を図る。