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産学33者で自律調整SCMコンソーシアム設立

2021年9月17日 (金)

ロジスティクスNEC、沖電気工業、豊田通商の3社と、産学連携で設立されたバードイニシアティブ(東京都中央区)、東京農工大学、中央大学、名古屋工業大学は17日、東京大学など33社・機関で「自律調整SCMコンソーシアム」を設立したと発表した。

コンソーシアムは、サプライチェーンで日々発生する「企業・組織・個人間での利害や挙動の調整業務を劇的に効率化」することを目標に掲げ、先進技術を活用した実用的な調整業務フローの整理と検証、発展と普及に取り組む。

製造業であれば製品の納期・数量や価格の調整、物流業では配送条件や価格の調整といったサプライチェーンで、取引相手との調整業務が大量に発生し、これまでは人手で調整されるのが一般的だった。

▲自動交渉のユースケース例(プレスリリースより)

これに対し、設立に関わった企業や大学は「取引の小ロット化、製品の複雑化・多様化、きめ細かいニーズへの対応要求、さらには競争環境の激化などにより、より複雑な調整業務をより短時間でより大量に、正確に実施する必要性が高まってきている」として、コンソーシアムでは代表的なユースケース群を対象に先進技術を用い、大幅な効率化につなげるための調整業務フローを整理・検証する。

物流業では、突発的な荷送依頼やトラック到着遅れに対応するための納期・価格などの調整、関係者との受入条件の調整などがユースケース例となる。業界の商習慣や周辺業務との整合性、「不本意な調整への合意」が強制されないこと、対外秘情報の提供が不要であること——といった実用上の要件を満たしつつ、自動交渉AI技術などを活用して「劇的な効率化を実現するソリューション・アーキテクチャー」を開発、実証実験を行う。

■自律調整SCMコンソーシアム
https://automated-negotiation.org