拠点・施設大和ハウス工業は9月30日、マルチテナント型物流施設「DPL福岡久山」(福岡県久山町)を10月1日に着工すると発表した。同社が福岡県で開発するマルチテナント型物流施設は6件目となる。2022年7月末の完成を予定している。

(出所:大和ハウス工業)
福岡県を中心とする九州地域では、EC(電子商取引)関連の物流量増加を背景に、迅速な拠点開設が可能なマルチテナント型物流施設への需要が堅調に推移する。福岡県内の物流施設においては、2018年から空室率が減少傾向にあるとともに、九州全域をカバーできる物流拠点の適地として、今後も根強い需要が見込まれている。
DPL福岡久山は、九州自動車道「福岡インターチェンジ」より3キロメートルと近接し、九州各地への輸配送に優れる。福岡空港や博多港といった物流の要衝地へのアクセスも良好なことから、陸路だけでなく空路・海路輸送にも対応可能だ。福岡市中心部から車で30分圏内と職住近接の就労環境が整っているため、テナント企業の労働力確保にも有利だ。
機能面では、自動搬送ロボットでの搬送の効率化や各種設備のIoT化による適正管理など、倉庫内のオペレーションから物流の運行管理システムまで一気通貫のサービスを提案できる仕様とする。
■「DPL福岡久山」の概要
所在地:福岡県久山町久原2162他
敷地面積:1万8263.80平方メートル
延床面積:2万1931.40平方メートル
賃貸面積:2万1006.22平方メートル
構造:鉄骨造、2階建て
交通:九州自動車道「福岡インターチェンジ」3キロメートル、JR篠栗線「篠栗駅」徒歩25分