M&ASGホールディングス(HD)は1日、持続可能な輸配送ネットワークの構築に向けて新会社「SDトランスライン」(東京都江東区)を設立したと発表した。資本金は1億円で、SGHDが100%出資する。社長には青木淳一氏が就任した。
新会社は、貨物自動車運送業などを営む子会社の管理や経営指導などを担う。事業承継問題を抱える幹線輸送を担うパートナー企業や、そのほかの物流事業者に対して出資を行う。中核会社である佐川急便が外部委託している幹線輸送企業などに出資することで、後継者不在などの経営課題を解決し、事業の継続を支援する方針だ。また、出資先の関係会社に対しては、労務・安全・運行管理などのルール整備を含む経営支援も行い、同社グループのノウハウを活用して課題解決を図る。
物流業界では、2030年に予測される輸送力不足を見据えた物流サービスの維持が喫緊の課題となっている。こうした環境のなか、SGHDは2024年4月に始動した中期経営計画「SGH Story 2027」において、「パートナー企業との連携強化を含むサービスインフラの維持・強化」を重点戦略の一つに掲げている。デリバリー事業では、幹線輸送やラストワンマイル領域において、パートナー企業との連携を積極的に進めている。
今回の新会社設立は、持続可能な輸配送ネットワークの構築に向け、パートナー企業とともに成長する体制の整備を目的としたものだ。事業承継問題やネットワークの安定化・効率化といった課題に対し、グループ全体で最適な解決を図るとしている。
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