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三洋化成が物流子会社を解散へ、DHL委託で機能再編

2025年8月1日 (金)

M&A三洋化成工業は1日、100%子会社の三洋化成ロジスティクス(愛知県東海市)を11月1日付で吸収合併すると発表した。同社は同日開催の取締役会で決議した。本合併は簡易合併・略式合併のため、株主総会の承認は不要となる。

合併の背景には、同社グループの物流機能再編がある。三洋化成工業はDHLサプライチェーンと4月1日付でリード・ロジスティクス・パートナー契約を締結した。この契約により、三洋化成ロジスティクスが担ってきた国内物流機能をDHLサプライチェーンに承継する。10月1日付で三洋化成ロジスティクスの従業員がDHLサプライチェーンに移る予定だ。

物流機能の外部委託により、三洋化成ロジスティクスの役割は終了する。同社は貨物利用運送事業と倉庫業を手がけ、2020年4月1日に設立した。資本金は3000万円で、25年3月期の売上高は45億3000万円、営業利益は1億7700万円を計上した。従業員の移籍後は事業継続の必要性が低下するため、親会社による吸収合併で解散する運びとなった。

合併は三洋化成工業を存続会社とする吸収合併方式で実施する。100%子会社との合併のため、新株式の発行や金銭などの割り当てはしない。合併契約は1日に締結済みで、効力発生日は11月1日を予定する。三洋化成工業の名称、所在地、代表者、事業内容、資本金、決算期に変更はない。同社の連結業績への影響は軽微としている。

物流業界では専門事業者への委託が進むなか、同社も外部パートナーとの連携で効率化を図る。DHLサプライチェーンとの契約により、国内物流の品質向上とコスト最適化を目指す。三洋化成ロジスティクスの従業員は専門性を生かし、新たな環境で物流サービスを継続する。合併により経営資源の集中が進み、本業の化学品事業に注力する体制が整う。

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