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日本郵船、露企業とLNG運搬船の長期傭船契約

2021年10月5日 (火)

ロジスティクス日本郵船は4日、ロシアの大手海運グループとの合弁会社を通して、同国で天然ガス生産・販売などを手掛けるノバテック・ガス&パワー・アジアと、液化天然ガス(LNG)運搬船の新造船4隻の長期傭船契約を締結したと発表した。運賃安定型事業と、LNGの安定供給を強化する。締結は9月29日付。

4隻は、韓国のサムスン重工業で2023年から24年にかけて順次完成する予定。燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関の「X-DFエンジン」や、船の推進プロペラ軸の回転を利用した軸発電システム、余剰ボイルオフガスの再液化装置などを採用する。

カーゴタンクの容量は17万4000立方メートル。ボイルオフ率を低く抑えることが可能な防熱材を備えるタンク方式で、効率的かつ経済的な運航を実現するとしている。

なお、日本郵船は現在の中期経営計画で、長期契約などによる運賃安定型事業の積み上げを強化する方針を示している。

■LNG運搬船の概要
積載容量:17万4000立方メートル
全長:293メートル
全幅:45.8メートル
主機関:X-DF
造船所:サムスン重工業