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サンコー、階段を昇降できる電動台車/国際物流展

2021年10月14日 (木)

▲サンコーが展開する、階段を昇降できる電動台車(クリックで拡大)

話題サンコー(東京都千代田区)は14日、「国際物流総合展2021 第2回 INNOVATION EXPO」の出展ブースで、階段でも楽に荷物を運べる電動台車を披露し注目を集めた。ラストワンマイル輸送における納品先での荷物搬入時の省力化につながる製品として、物流業界への訴求を強めていく。

女性担当者が段ボールを載せて階段を登っていく。台車にバッテリーとキャタピラー(無限軌道)を装着して2018年に発売した1号機は、160キログラムまで積載できる強力な電動台車で、主に建設業界で話題を集めた。中国で既に製品化されていた電動台車を、日本の急で狭い階段に対応した仕様にサイズを変更。セメントや重量機材を上階に運ぶ作業を省力化した。

ことし発売した新型機は、最大積載重量を60キログラムに抑えて小型化。事務所での活用シーンを想定し、書類や比較的小型の各種資材を階段で運べるよう、全体的に小ぶりの構造とした。ラストワンマイル輸送の現場では、この新型機の浸透を図っていく戦略だ。

構造は、階段の角にキャタピラーの突起部分を引っ掛けることでグリップを効かし、電気を動力源に階段を登り降りする。グリップが抜けないように少し力をかければ、あとは階段の上下に移動するだけで重い荷物を台車のまま運べる優れものだ。

■最大積載重量60キログラムの電動台車で階段を昇降する実演風景

国際物流総合展2021 INNOVATION EXPO特集