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英社製検査システムを2税関導入、保安機能強化へ

2021年10月19日 (火)

(イメージ)

荷主危機管理システム開発の英スミス・ディテクションは、トラック・貨物コンテナ検査システム2台を東京税関と神戸税関に提供すると発表した。密輸品などの検出能力を高めて安全な港湾環境を構築する狙いだ。

スミス・ディテクションが提供するのは、「Hi Energy 9 MeVインターレース・デュアルビューHCVS高性能貨物検査システム」。東京税関の城南島コンテナ検査センター(東京都大田区)と神戸税関の水島税関支署水島コンテナ検査センター(岡山県倉敷市)に配備する。2022年4月以降に設置工事に着手する予定だ。

導入する検査システムは、新しい改良コンベヤー機構を導入。トラックやコンテナ、車両の全体をスキャンすることで、密輸品などの検知を含む保安検査を最適化する。有機物と無機物を識別できる機能も搭載し、手作業による検査の必要性を低減して迅速で信頼性の高い検査業務が可能だ。

スミス・ディテクションの港湾・国境担当グローバルディレクターのケビン・デイビース氏は「物品や貿易の量が世界的に増加する中で、技術面で革新的であることは、ステークホルダー間の信頼を確立し、地域市場と世界市場で物品の流れを維持するために不可欠。東京税関と神戸税関を支援し、可能な限り最も安全な港湾環境を構築できる」としている。