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国交省、先進安全自動車の普及促進計画を開始

2021年10月19日 (火)

行政・団体国土交通省は19日、先進安全自動車(ASV)に関する技術の開発・実用化・普及を促進する「第7期ASV推進計画」を開始すると発表した。10月20日に検討会の初会合を開催。自動運転の実現に必要な先進安全技術における開発・実用化の指針の策定を目指し、具体的な技術の要件等について検討する。

国交省は、交通事故削減を目的として、産学官の協力の下、ASVに関する技術の開発・実用化・普及を促進する「ASV推進計画」を1991年度から実施しており、これまで6期30年にわたって交通事故死者数の低減に資するASV技術の実用化に取り組んできた。

ことし3月に策定した第11次交通安全基本計画において、「道路交通の安全についての目標」として24時間死者数を2000人以下とした。この目標を達成するための具体策として、運転者の先進技術に対する過信・誤解による事故防止に向けたASV技術に関する理解醸成、通信技術の利用や地図情報と連携した先進安全技術にかかる技術指針の高度化などが挙げられている。

これらを踏まえ、本年度より「自動運転の高度化に向けたASVのさらなる推進」を基本テーマとした第7期ASV推進計画(5か年)を開始し、自動運転の高度化に必要な先進安全技術について、開発・実用化の指針を定めることを念頭に具体的な技術の要件などについて考える機会とする。

検討会では、ASV推進計画のこれまでの活動と現在の状況や、第7期ASV推進計画における検討テーマと体制について意見を交わす。委員は、大学関係者や自動車メーカー、各種業界団体、政府の担当者ら33名で構成する。