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物流連懇談会、日通の医薬品SC構築策に高い関心

2021年10月21日 (木)

▲懇談会の様子(出所:物流連)

メディカル日本物流団体連合会(物流連)は21日、物流連懇談会の第19回会合の開催内容を発表した。10月20日に開いた今回の会合は、会員企業の代表者や幹部など72人が参加した。

日本通運副社長の石井孝明氏が「安心・安全な医薬品サプライチェーン(SC)の構築を目指して」のテーマで講演。医薬品物流はESG経営という視点だけでなく、医薬品業界全体のニーズとして高品質で安定的かつグローバルな物流システムが求められている実情を説明した。これまで5年間にわたり、全社一丸となって医薬品物流の全体最適を実現するサプライネットワークの構築に取り組んでいると強調した。

グローバルな医薬品物流のプラットフォームの構築については、世界共通の品質管理基準を満たすため、世界保健機関の医薬品の品質保証基準(GDP)に準拠した複合的な物流の管理システムを新たに開発したことを明らかにした。

最後に、このプラットフォームをオープン化して展開することにより、複数の世界的医薬品メーカーの原材料輸送、製品の保管、輸送におけるグローバルな共同配送を実現するとともに、世界的な医薬品物流分野においてディファクトスタンダードを確立していく長期的なビジョンも示した。

質疑応答では、GDPの準拠を目指した狙いや共同配送にあたり相反する輸送ニーズへの対応などに関する質問が相次ぐなど、参加者の関心の高さをうかがわせた。