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商船三井、ブラジル企業と船舶風力推進で共同検討

2021年11月4日 (木)

▲ローターセイルのイメージ(出所:商船三井)

環境・CSR商船三井は2日、Vale International(ヴァーレ・インターナショナル、ブラジル)と共同で、主に製鉄用原材料の鉄鉱石の海上輸送時に排出される温室効果ガスの削減に向けた風力推進補助装置「Rotor Sail」(ローターセイル)の20万トン級ばら積み船への搭載について検討すると発表した。

ローターセイルは、航行中に回転するローターに風が吹き込み圧力差が生じることで推進力を得る。自然エネルギーを電気などに変換しないため推進効率を高められるのが特徴だ。既存の船舶への搭載も可能だ。

2018年に新造ウルトラマックス型ばら積み船にローターセイルを世界で初めて搭載した英ローターセイルメーカーAnemoi Marine Technologies(アネミイ・マリーン・テクノロジーズ)の協力も得ながら、搭載するローターセイルの数や温室効果ガスの排出削減効果も検討・検証していく。

商船三井グループは、「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」で定めた中長期目標の実現に向け、「クリーン代替燃料の導入」「さらなる省エネ技術の導入」「効率運航の深度化」「ネットゼロを可能にするビジネスモデル構築」「グループ総力を挙げた低・脱炭素事業拡大」の5つの戦略を掲げる。今回のローターセイル搭載の共同検討を契機として、さらなる革新的な省エネ技術の導入を推進するとともに、政府が宣言している2050年までのネットゼロ・エミッション達成に向け、今後も各業界のリーディングカンパニーと協業し温室効果ガスの排出削減に取り組む。