商船三井、東北電と風力推進石炭船の輸送契約

ロジスティクス商船三井は10日、東北電力と硬翼帆式風力推進装置（ウインドチャレンジャー）を搭載した石炭専用船による輸送契約を締結した、と発表した。2022年の運航開始に向け、大島造船所（長崎県西海市）で建造を開始する。

▲ウインドチャレンジャー（出所：商船三井）

ウインドチャレンジャーは、伸縮可能な帆（硬翼帆）によって風力エネルギーを推進力に変換する装置で、船舶に搭載することで航行燃料の削減が可能となる。

同社では、この石炭船を導入することで、従来の同型船と比べて温室効果ガスを日本-豪州航路で5％、日本-北米西岸航路で8％削減できるとしており、今後も東北電力と共同で航行時の温室効果ガス削減効果を検証していく。

石炭船の全長は235メートル、全幅は43メートルで、載貨重量は9万9000トン。