国際川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社が共同出資しコンテナ船事業を展開するOcean Network Express(ONE、シンガポール)は、ロシア極東地方におけるコンテナ輸送ネットワークを強化すると発表した。
韓国・ロシア間で貨物輸送事業を手がけるKorea Russia Express(コリア・ロシア・エクスプレス、KRX)サービスを補完しネットワークを強化するために、新サービスとしてKorea Russia Express 2(KRX2)を展開する。
KRX2は、韓国の釜山とロシアのボストチヌイとを結ぶ新たな貨物便。ロシア極東地方を対象とした貨物輸送ニーズに対応する。ONEは2020年9月に釜山とロシア極東地方の主要都市ウラジオストクとボストチヌイとを結ぶKRXの運航サービスを開始。需要が高いことから、KRXを保管する意味合いでKRX2を就航させることとした。
KRX2は、釜山をロシア極東地方とアジア方面を結ぶ結節地と位置付け、釜山で貨物を積み替えることでアジアとロシア極東地方との貨物輸送ネットワークを強化する狙いだ。ONEはKRXを11月3日に開始。釜山とボストチヌイを往復する形で運航する。