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日本GLP「ALFALINK流山」街びらき、巨大PJ佳境に

2021年11月19日 (金)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は19日、大規模多機能型物流施設プロジェクト「GLP ALFALINK(アルファリンク)流山」(千葉県流山市)の街びらきイベントを開催した。日本GLPの物流施設ブランド「アルファリンク」の特徴である、物流施設と街づくりを一体化させた新しい試みだ。

11月11日の「GLP ALFALINK相模原」(相模原市中央区)に続いて、アルファリンクの創出する「街」がその姿を現した。日本GLPが首都圏の東西で展開する巨大プロジェクト開発は、まさに佳境を迎えた。

アルファリンクシリーズの共通コンセプトは、「創造連鎖する物流プラットフォーム」。「Open Hub」(オープンハブ、物流をもっとオープンに)、「Integrated Chain」(インテグレイティッドチェーン、サプライチェーンをつなぐ)、「Shared Solution」(シェアードソリューション、ビジネスの進化をサポート)をキーワードに掲げ、物流施設の機能を確保しながら、周辺の街づくりを一体化させた発想を斬新に取り入れた意欲的なプロジェクトだ。GLP アルファリンク流山も、こうした発想を象徴する開発案件だ。

GLP ALFALINK流山は、全8棟で構成する、敷地面積42万平方メートル、延床面積92万平方メートルのプロジェクト。2018年2月に最初の施設が完成、23年6月末に全棟が出そろう。生産加工や保管、流通加工、配送まで、物流サプライチェーンをトータルで網羅できる機能が特徴だ。人材・スペースなどのシェアリングを具現化する次世代型の物流現場を訴求。雇用や地域コミュニティの創出に加えて、佐川急便(京都市南区)と流山市との災害時の協定も締結するなど、BCP(事業継続計画)の機能も持つ。

▲日本GLPの帖佐義之社長

日本GLPが現地で実施した街びらきイベントで、帖佐義之社長は「GLPアルファリンク流山が地域に愛される取り組みを展開していきたい。物流と地域の距離を縮めて互いの存在意義を高めていける。さまざまな仕事の場としての物流に興味を持ってもらえるという、入居企業にとってのメリットもあると考えている」と抱負を語った。

トークセッションでは、帖佐社長と流山市の井崎義治市長、千葉大学の健康都市・空間デザインラボに所属する原裕介・特任准教授の3人が「”コミュニティ×ウェルネス”~地域住民や働く人のウェルネスを育み、生産性も向上する働く環境を考える~」というテーマで鼎談。「母になるなら、流山市。」のテーマを掲げ、積極的な子育て支援から人口増加率が千葉県内5年連続でトップを誇る流山市での今回の取り組みの意義について、話に花を咲かせた。

▲(左から)原裕介・千葉大学特任准教授、帖佐社長、井崎義治・流山市長