財務・人事共栄タンカーは9日、2025年3月期の決算を発表した。売上高は前年比6.9%増の151億6000万円、営業損益は13億7200万円の黒字(前期は1億2400万円の赤字)、最終利益は35倍の51億1100万円と増収増益だった。
海運業は好条件で傭船契約を更改したことや円安の影響により売上が増加したことなどにより増収。利益は円安による船費の増加があったものの入渠地の変更による修繕費の削減を図ったことや、VLCC(大型原油タンカー)の耐用年数の変更によって減価償却費が減少したことなどにより改善した。なお継続的な船隊構成の整備・最適化の観点から第1四半期にLPG船「PAUL」を取得、VLCC「TOHSHI」を売却した。
26年3月期の通期予想は、売上高は6.3%減の142億円、営業利益は45.4%減の7億5000万円、最終利益は62.8%減の19億円を見込んだ。新造小型LPG船1隻が竣工し、石油製品船「CHALLENGE PROCYON」の売船を予定。年度後半にかけて新造船の業績貢献が本格化するとみられる一方、売却船舶の売上収益減少、ばら積み船の傭船料水準の低迷見込み、インフレ継続による船費の増加および入渠船舶の増加の影響を見込んだ。
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