認証・表彰キャセイパシフィック航空(香港)の航空貨物事業であるキャセイカーゴは、国際空港評議会(ACI)が発表した「2024年世界で最も取扱貨物量の多い空港」において、香港国際空港(HKIA)が首位を獲得したことに祝意を表した。香港国際空港がこの賞を受賞するのは、10年以降で14回目。

(出所:キャセイパシフィック航空)
キャセイカーゴは、国際航空運送協会(IATA)の2023年「世界航空輸送統計」で、定期航空貨物の「貨物トン・キロ」(CTK)でトップ10入りし、コンビネーションキャリアとして世界5位を達成。24年の貨物輸送量は前年比11%増の150万トンを記録し、世界40都市以上で定期貨物便を運航。さらに旅客機の貨物スペースも効率的に活用している。
今後、第3滑走路の本格稼働に合わせ1000億香港ドル超を投資し、100機以上の次世代型旅客機・貨物機を導入する計画だ。既に導入を開始しており、そのうち6機は新型エアバスA350F型貨物機となる。さらに最大20機の追加購入オプションも確保し、輸送能力の強化を目指している。
キャセイカーゴ・ターミナル(香港)では、完全自動運転のトーイングトラクター(AET)による、ターミナルから西貨物エプロン(WCA)までのエンドツーエンド貨物運搬の試験運用に初めて成功した。AETはトランスファーデッキからユニット・ロード・デバイス(ULD)への積み込み作業を自動化し、4台のコンテナドーリーをけん引して指定の貨物ゲートまで正確に搬送。輸送された貨物はキャセイカーゴ便への直接積み込みが可能な状態で納入され、作業効率が向上した。
AETの導入により安全性が強化され、デジタル方式でのターミナル出入管理が実現。香港空港管理局、中国の自動運転企業UISEEとの共同プロジェクトにより、効率性・安全性・持続可能性が向上している。キャセイカーゴ・ターミナルではAETの継続試験に加え、非電動貨物トラクターへの水素化植物油(HVO)導入試験も進めている。業界データによればHVO使用でライフサイクル炭素排出量を80-90%削減できるとされている。
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