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ことしの出前市場は前年比27%拡大へ、npdが分析

2021年12月16日 (木)

調査・データ外食・中食市場情報サービス「CREST」(クレスト)を提供するエヌピーディー・ジャパン(npdジャパン、東京都港区)は16日、ことしの国内におけるレストラン業態のデリバリー(出前)市場規模について、売上高ベースで7975億円と前年比27%増加する見通しであることを明らかにした。

消費スタイルの多様化に加えて、新型コロナウイルス感染拡大による宅配ニーズが定着。ことし1月から12月までの出前市場は、コロナ禍による外出自粛が続いた2020年実績よりもさらに広がることになりそうだ。コロナ禍以前の2019年実績と比べると91%の増加だ。

レストラン業態におけるデリバリーの売上高全体に占める割合は、20年11月からことし10月までの直近の1年間で8.8%。地域別に比較すると、首都圏は9.3%、北海道では11.0%に達した。

エヌピーディー・ジャパンの東さやか・フードサービスシニアアナリストは「外食・中食市場が少しずつ回復しつつあるなかで、今後もデリバリー増加のトレンドは継続が見込まれる。デリバリーサービスの対象地域が全国規模で拡大し、デリバリーチェーンも店舗数を急増させていくだろう」としたうえで、「デリバリーのインフラが整い、これまで利用できなかった消費者が利用するようになったことが、今後もデリバリーが定着・増加し続ける下地となるだろう」と分析している。