話題物流業界が大きな転換点を迎えている。ドライバーの労働時間規制が厳格化され、2030年には数十万人が不足すると見られるなか、拠点の立地と機能が企業の命運を分ける時代になった。

▲「SANKEILOGI(サンケイロジ)仙台泉」。仙台市内はもちろん、東北6県全域に届く。関東や北海道への中継点にもなる
そんな時代の要請に応える物流拠点が、宮城県富谷市に姿を現す。サンケイビルの「SANKEILOGI(サンケイロジ)仙台泉」だ。東北自動車道・泉ICから1.9キロメートルという立地と、ハザードマップ外の安全な地盤。交通の要衝と災害への備えを、1つの場所で実現した。
東北物流の心臓部を掴む、泉ICからほど近い地理的優位性
物流施設を選ぶ際、最大の決定打となるのはアクセスだ。「サンケイロジ仙台泉」の最大の強みは、東北自動車道・泉ICから1.9km、車でわずか数分という立地である。サンケイビル事業本部新規事業開発部課長の高津健氏は立地の強みについて、「泉ICは東北道の要衝です。仙台市内はもちろん、東北6県全域に届く。関東や北海道への中継点にもなる。この距離感が物流効率を左右します」と語る。また、立地の戦略的価値を「仙台市内への配送、東北6県への広域配送、関東圏との幹線輸送。この3つの機能を最高レベルで実現できる場所です」とした。

▲東北自動車道・泉ICから1.9km、車でわずか数分
地元企業にとっては、分散した在庫を集約し、配送網を効率化できる。首都圏企業にとっては、東北市場への理想的な足がかりとなる。高津氏によれば「東北進出を望む企業から、拠点選びの相談が絶えない」という。関東からの幹線輸送を泉ICで受け、そこから東北全域へ配送する。国道4号線へも直結し、地場配送にも対応できる。広域輸送と地域配送を一つの拠点で実現できる立地は、物流戦略に新たな可能性を開く。
災害に負けない、ハザードフリーという鉄壁の守り
自然災害が増える日本で、物流施設に求められるのは荷物を守るだけではない。どんな時も物流を止めない強さだ。高津氏は「本物件は洪水や土砂災害のハザードマップに該当しない、強固な地盤の上にあります。厳格化するBCP要件を、高いレベルで満たせる拠点です」と語る。
土地を選ぶ際、複数のハザードマップを照合し、地盤も徹底調査した。洪水、土砂崩れ、地震、あらゆる災害を想定した結果、富谷市上桜木に行き着いた。安全と利便が交わる場所。しかも東日本大震災でも被害の少なかった土地だ。

▲荷物を守るだけではない、どんな時も物流を止めない強さを備える
東日本大震災を経た東北では、災害への備えが経営の前提となった。高津氏は言う。「経営層との対話で、BCPの話題が出ない日はない。震災の記憶が、ハザードマップ外の土地という条件を、単なる安心材料から必須要件へと変えた」
地元企業にとって、ハザードマップ外の土地に拠点を構えることは、地域社会への責任を果たす意味でも重要だ。首都圏から東北進出を検討する企業にとっては、この安全性が投資判断の決め手となる。高津氏は「首都圏企業からは、『首都直下地震や南海トラフ地震のリスクが高
まる中、東北に災害に強い物流拠点を持つことが、全国的なBCP戦略の要になる』という声をいただきます」と説明する。
人が快適に過ごせる空間作り、サンケイビルの哲学
開発を手掛けるサンケイビルは、フジサンケイグループの一員だ。オフィス、住宅、ホテル、シニア施設と、人が過ごす空間を作り続けてきた。高津氏は「日本唯一のメディア系デベロッパーとして、常に大切にしてきたのは、人が快適に過ごせる空間を作ることです。物流施設も同じ。長時間働く現場だからこそ、働きやすさにこだわるべきだと思います」と言う。

▲「常に大切にしてきたのは、人が快適に過ごせる空間を作ること」と語る高津氏
物流施設の生命線は人だ。本施設が立つ富谷市・泉区は仙台のベッドタウンで、パートやアルバイトを探すファミリー層が厚い。高津氏は「人材確保は物流の死活問題。この立地は極めて有利です」と言い切る。
決定打は公共交通機関だ。宮城交通バス「明石台四丁目北」停留所から徒歩約2分。高津氏は「車を持たない人、免許のない人でも通えます。外国人労働者にとって、バスで通える職場は何より重要」と指摘する。
周辺にはイオンタウン、ホームセンター、コンビニが揃う。仕事帰りに買い物を済ませ、日々の暮らしに不便はない。人々が安心して過ごせる土地かどうか。人手不足の時代、拠点選びの鍵はそこにある。
サンケイビルの「ゲストファースト」の精神は、物流の現場にも息づく。将来対応用の空調設備の電気容量を備え、休憩室やトイレの快適さを追求した。オフィスやホテルで培った細やかな配慮が、働く人の心地よさを生む。それが人を惹きつけ、生産性を支える基盤となる。
企業の成長を支える柔軟な施設設計
施設の骨格は敷地8,651平方メートル、延床15,316平方メートルの鉄骨造4階建(倉庫部分は3階建)。荷物用エレベーター2基と垂直搬送機2基で上下階を結び、トラックバース16台分に加え、乗用車27台分の駐車スペースを用意した。高津氏によれば「3層構造は保管と入出荷の両立に適している。1階に16バースを設け、車両の流れを滞らせない」という。
また、倉庫全体を2区画まで分割可能。高津氏は「荷量は季節で揺れ動く。小さく始めて大きく育てることも、最初から丸ごと使うことも自在です」という。

▲「効率的な立地、堅牢な施設、優れた人材。サンケイロジ仙台泉は、その3つを揃えています」と語る高津氏
この柔軟性が物語るのは、成長のシナリオが1つではないという現実だ。地元企業には、今日の規模が明日も続く保証はない。事業が伸びれば、スペースも伸びる。その余白を持てることが、長期戦略の前提になる。一方、首都圏から新たに東北へ足を踏み入れる企業には、小さな実験場が要る。市場の反応を見極め、確信を得てから本腰を入れる。その段階を踏める場所こそ、リスクを抑えた進出の条件だ。
経営戦略としての物流拠点選び
物流は今、コストの重荷から利益を生む戦略拠点へと姿を変えてきた。その岐路で、どこに拠点を置くかが企業の命運を決めている。高津氏は語る。「2024年問題を経た労働制約、脱炭素、DXと課題は尽きない。だが答えはシンプルです。効率的な立地、堅牢な施設、そして優れた人材。サンケイロジ仙台泉は、その3つを揃えています」
泉ICから1.9キロ。ハザードマップの外。バス停から徒歩2分。この3つが揃う場所は、そう多くない。「長年の不動産開発で培った目利きを、ここに注ぎ込んだ。テナントの成長を支える、それが私たちの仕事です」という高津氏の言葉に自信を込めた。2025年10月、新たな拠点に息が吹き込まれた。その時、この場所を選んだ企業が、東北経済の次の10年を動かしていくはずだ。
所在地:宮城県富谷市上桜木2-5-3
交通:東北自動車道・泉ICより1.9キロ/バス停「明石台四丁目北」より徒歩約2分
敷地面積:8,651.66平方メートル
延床面積:15,316.47平方メートル
構造・規模:S造・4層BOX型(倉庫部分は3階)
竣工:2025年10月末
問い合わせ:03-5542-1374 株式会社サンケイビル 新規事業開発部
https://www.sankeibldg.co.jp/sankeilogi/logistics/sendaiizumi/

















