ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

アジア太平洋の小売物流市場は年7.24%成長

2024年7月18日 (木)

調査・データ調査会社のReport Ocean(レポートオーシャン東京都中央区)は17日、アジア太平洋地域の小売物流市場は、今後10年間で2倍近く成長し、年平均成長率(CAGR)が7.24%に達するとの予測を公表した。

同社によると、アジア太平洋地域ではEC(電子商取引)の拡大や供給網の最適化、消費者の購買行動の変化に対応するための物流ソリューションの進化などを背景に2023年から32年にかけて大きく成長する。デジタル化と自動化技術の進展が、物流業界の効率化とコスト削減を進め、市場成長を後押しするという。これによって、23年で694億4000米万ドルの市場規模は、32年までに1302億米ドルに達すると見込まれる。

アジア太平洋地域の現状について同社は、多くの国々が経済成長を遂げ、地域内外からの商品が数多く流通しており、物流サービスへの依存度が高まっていると分析。特に、中国、インド、日本といった大国では、内需の増大が物流市場を牽引している。

こうしたなか、市場の競争は激化しており、企業間の提携や新技術の導入、サービスの拡充も活発になることで、市場も規模を拡大。IoTやAI、ブロックチェーンなどの先端技術もリアルタイムでのトラッキングや効率的な在庫管理などを可能にし、市場の成長を支えている。

一方、課題として、高い物流コストや環境への影響、規制の厳格化を挙げたものの、持続可能な物流ソリューションの開発や未開拓市場への進出、新興技術の統合などによって、市場での機会も広がっているとした。

アジア太平洋地域の今後10年の小売物流市場については、引き続き健全な成長を維持するとし、「市場の成熟とともに、より高度な技術と革新的なビジネスモデルが導入され、地域全体の物流と小売の景観を変革していく」との見通しを示している。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com