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JX通信社が独自分析

関東の積雪で都内交通事故件数急増、前日比30倍に

2022年1月11日 (火)

環境・CSRJX通信社(東京都千代田区)は、6日に観測された関東地方で最大10センチの積雪で、東京都内の交通事故件数が前日比で30倍に増えたことを独自データから分析したと発表した。

同社は、ビッグデータリスク情報サービス「FASTALERT」(ファストアラート)の開発を手がけている。防災やBCP(事業継続計画)、障害監視、サプライチェーンのリスク管理など多岐にわたるリスク情報を、SNSを中心とした複数の情報ソースのなかからAIを用いて検知。報道機関や自治体、インフラ企業といった幅広い業種に配信を行っている。

同社は6日も、関東地方での積雪にまつわる多くのデータを、降り始めから積雪後の交通機関の乱れにいたるまで独自に解析。

そのなかで、東京都心では、慣れない雪の中での運転から、交通事故や立ち往生の情報が相次いで寄せられた。ファストアラートでも都内各地の交通事故に関する情報を配信。詳細な位置が分かったものだけでも降雪から24時間で40件以上にのぼった。

▲東京都内の交通事故のうち詳細な位置が判明したものをプロット(出所:JX通信社)

また、降雪前と比べると、降雪後は都内の各地、特に首都高速湾岸線や中央環状線で事故が相次いで起きた。ファストアラートでも、たとえば、都心で6センチが観測されていた6日16時ごろには、首都高の各地でスリップ事故の情報が相次ぐなど、爆発的な件数の増加がとらえられた。

同社は「慣れない雪の中での運転は交通事故のリスクが高まり、非常に危険。都心だけでなく、神奈川・千葉など、雪が降った他地域でも交通事故件数は増加していた。普段雪が降らない地域でも一度しっかりと雪対策を進めていくことをおすすめする」と注意を呼びかけている。