ピックアップテーマ
サービス・商品寺岡精工（東京都大田区）は12日、AIの需要予測に基づき、精度の高い発注を自動で行う「AI需要予測型自動発注システム」の販売を開始する。
このシステムは、スーパーマーケットなど小売店の発注作業をAIを用いた需要予測で自動化するもので、同社のPOSや店舗基幹システムと連携し、店舗の環境要因からAIが需要予測を行い、適正な発注数を算出。人による発注作業の軽減と発注ミスによる欠品・在庫過多を防止する。
搭載する需要予測機能は、天候、自店舗・近隣他店舗の販促イベント、過去の客数実績など、店舗を取り巻くさまざまな環境要因から、独自開発のAIが予想来店客数をはじき出す。
▲AI客数予測イメージ（出所：寺岡精工）
これまでは商品担当者のノウハウに頼って入力されていた日別の来店客数予測を自動で行い、計算された予想客数に加え、販売実績、商品支持率（PI値）、在庫数などから自動発注プログラムが適正な発注勧告数を算出する。
運用を重ねるほどAIが運用結果を学習し、より店舗ごとの状況に沿った算出が可能になる。特に曜日や天候、イベントなどで販売数が変わりやすい商品群や、牛乳・豆腐など賞味期限が短く在庫リスクが高い日配品に適しているという。
同社が実施した導入シミュレーションでは、毎日650件の発注作業を商品部門別に6人で行っていたと仮定し、その70％を自動発注とした場合、1日あたり5.25時間の作業時間削減が可能——との結果が出ている。
