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東急とプロロジス、宅配プラットフォームで協業

2022年1月17日 (月)

(イメージ)

ロジスティクス東急は17日、プロロジス、ウィルポートと3社で連携し、東急ベルが東急沿線エリアで展開する配送スタッフ「ベルキャスト」がITプラットフォームやラストワンマイル配送拠点を活用して効率的に配送する「オープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム」の本格運用を、2月1日から開始すると発表した。

3社が協業の枠組みで宅配事業に取り組むのは、トラックドライバー不足やドライバーの長時間労働が社会問題化しているのが背景にある。新型コロナウイルスの影響が拡大してからは特にその傾向がより顕著となり、2024年4月にはトラックドライバーの時間外労働の上限規制が厳格化されることから、配送の担い手不足がさらに深刻化するとみられている。

そこで、今回の協業ではプロロジスがラストワンマイル配送拠点の整備・運営ノウハウを提供し、ウィルポートが「共同配送管理システム」(TMS)を開発。東急は東急ベル独自の研修を受けて認定者だけが従事できる「ベルキャスト」が、既存配送拠点も活用して配送業務を受け持つ。

TMSは、ドライバーの空き状況確認、配車、ドライバーの技能、研修履歴、車両整備状況などを一元管理するクラウドシステムで、ドライバーごとの配送状況をリアルタイムに把握し、配送技術を評価(配送品質の見える化)を実現。将来的には「個宅向け配送混載モデル」に発展させ、宅配効率を高める。

この取り組みにより、東急は商品購入のチャネルの多様化、特にECの拡大に応じて配送機能を強化するとともに、荷主企業の意向に応じた返品、試着など、多角的な配送付帯サービスを提供。今後、東急線沿線エリアの実運用をモデルケースとして、各地の配送プロバイダーと連携し、サービスの全国拡大を図る。

(出所:東急)