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サービス・商品Zホールディングス（ZHD）は26日、ヤフー（東京都千代田区）、アスクル、出前館のグループ3社が食料品や日用品の即配サービス「Yahoo!（ヤフー）マート by ASKUL（バイ・アスクル）」を本格展開すると発表した。併せて、26日から2月8日まで、東京都内の対象エリアユーザー向けに「820（ヤフー）円オフクーポン」を配布するなど2つのキャンペーンを実施する。
ZHDグループは、2022年度中にYahoo!マートを東京都内23区と他の一部エリアに拡大し、数十店舗規模の出店を目指す。23年度以降もさらなるエリアの拡大を検討していく。
（出所：Zホールディングス）
Yahoo!マートは、ユーザーが出前館のサービス上で、アスクルが販売する食料品や日用品を中心とした1500種類の幅広い商品の中から選択し注文・決済すると、最短15分で商品を受け取れるサービス。注文を受けた後、出前館の配達員が都内の専用倉庫で商品を受け取り、指定された配達先に自転車やバイクで商品を届ける。
ZHDグループは21年7月末に、食料品や日用品を即時配達する実証実験「PayPay（ペイペイ）ダイレクト by ASKUL」を開始。当初計画を上回る速さで都内8店舗を開設している。実証実験では、21年10月から12月までの2か月で月間注文数が10倍に増加したほか、出前館における12月の店舗別売上ランキングの1位も獲得。ユーザーからも高い評価を獲得するなど、食料品や日用品などの「今すぐ欲しい」ニーズの高さを踏まえて、PayPayダイレクトをYahoo!マートに改称し、クイックコマースを本格展開することとした。
フードデリバリーの注文が少ないアイドルタイムに日用品・食料品の配達を行うことで、配達員であるギグワーカーが終日安定して業務を行えるなど、クイックコマースはギグワーカー（インターネット経由で単発の仕事を請け負う労働者）の労働環境の安定化にも寄与する。新型コロナウイルス感染症の影響などで増加している東京都心の空きオフィスなども店舗として使用することで、クイックコマースを通じ社会課題の解決も目指す。
