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宇徳、港湾や物流事業の取扱好調で通期上方修正

2022年1月31日 (月)

(イメージ)

財務・人事宇徳は31日、2022年3月期の通期連結業績予想を修正したと発表した。2021年4月30日公表の前回予想について、営業収入を500億円から540億円に、営業利益を18億円から23億円に、経常利益を20億円から25億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を14億円から17億円に上方修正した。

港湾事業において在来船関連の取扱量が増加したほか、プラント・物流事業においても一般貨物や重量物輸送などが好調に推移した。新型コロナウイルス感染症の新たな変異株の影響など先行き不透明感は否めないものの、貨物量は通期で引続き堅調であると見込めることから、業績予想の修正に踏み切った。

宇徳が同日発表した2022年3月期第3四半期累計連結決算は、営業収入が前年同期比12.7%増の397億5100万円、営業損益が20億4400万円の黒字(前年同期は4億1400万円の赤字)、経常損益が22億6000万円の黒字(2億3200万円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純損益が16億4700万円(3億7300万円の赤字)となった。

港湾事業は、営業収入が前年同期比7.6%増の149億5400万円、経常利益は98.9%増の16億8200万円だった。在来船関連は、完成車と建設機械の出荷が回復するなかでコンテナ船のスペース不足も重なり取扱量が増加し、上屋倉庫関連も取扱量を伸ばした。コンテナターミナル関連は配船スケジュールの乱れによる影響も受け、取扱量は減少したものの、効率的な作業手配により損益は前期並みに。業務能率化や料金見直しによる収益性向上策も奏功し、事業全体では増収増益となった。

プラント・物流事業は、営業収入が16.5%増の246億4700万円、経常損益は4億8900万円の黒字(前年同期は11億8500万円の赤字)だった。物流事業は、主要顧客の一般輸出入貨物輸送が回復し、重量物輸送では工作機械の輸出や輸入インフラ機器の輸送などが順調に取扱量を伸ばした。物流倉庫においても主要顧客の取扱量が堅調に推移し、検品や配送などの付帯作業も増加した。