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エニキャリ、フードデリバリー配達員応援アプリ

2022年2月8日 (火)

(出所:エニキャリ)

フード短距離・ラストワンマイルに特化した物流ソリューションを提供するエニキャリ(東京都千代田区)は8日、フードデリバリー配達員の未来を創るプロジェクト「デリバリーCITY」を始動し、所属や契約先にとらわれない業界横断型の応援コンテンツをアプリを通して提供していく方針を明らかにした。同社はアプリ会員を募集しており、配送員が夢を持てる環境作りや、デリバリー業界全体のサービス向上を目指したいとしている。

アプリ会員の対象は、フードデリバリー事業者各社の配達員(雇用形態・契約形態不問)。利用料は無料で、会員になると、今後配達員向けに企画されていくさまざまな応援コンテンツやサービスの案内を受け取ることができる。

同社によると、背景には新型コロナウイルス禍でフードデリバリーが急速に普及したなかで、インターネット経由で単発の仕事を請け負うギグワーク配達員のマナーや交通ルール違反が取り沙汰されるようになったことがある。

これらは一部配達員の言動であるにもかかわらず、ギグワーカーや配達員全体のイメージ低下にもつながった。責任感を持って真面目に仕事をする配達員も苦しい環境に置かれたり、理不尽な目に遭ったりするケースも少なくなかった。

また、ギグワーカーは収入が不安定といった不安要素も多く、労働環境の改善はデリバリーサービス業界全体の課題でもあった。業界全体のサービス水準を維持していくには、配達員の労働環境整備やイメージ向上が不可欠で、応援コンテンツとしての「デリバリーCITY」を始動させることが、その一助になると考え、「デリバリーCITY」立ち上げにいたった。

立ち上げにあたっては、現役配達員である立ち上げメンバーらが、配送員の社会的地位の向上や不安の解消、仕事の魅力を発信するためのアイデアを、配達員の目線で企画し、準備を進めてきた。

▲現役配達員の立ち上げメンバー(出所:エニキャリ)

メンバーらは今月中旬にも、会員限定のコワーキングスペースを実証的に都内にオープンさせる。このほかにも今後の展望として「労働組合や社団法人、諸協会とは異なる領域で配達員をサポートすべく、電動自転車やバッグ、レインウェア等デリバリー関連グッズのレンタルサービスや、会員アプリを通じた情報発信など、リアルとオフラインでさまざまなサービスやコンテンツを順次展開していきたい」と語っている。

アプリは利用料無料で、会員希望者はダウンロードの上でアカウントを作成する。