ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

世界倉庫ロボ市場、年13%成長し30年に1.8兆円に

2022年2月25日 (金)

調査・データ米Report Oceanは、世界の倉庫ロボティクス市場について、2022年から30年までに年13.3%のペースで拡大し、30年には157億9500万米ドル(1兆8237億円)に達するとの予測を明らかにした。

(イメージ)

倉庫ロボティクスは、ロボットシステムやソフトウェアを用いた倉庫プロセスの自動化に向けた取り組みを指す。経済成長や新型コロナウイルス感染拡大などに伴う消費スタイルの多様化を背景に、物流現場は取り扱う荷物の量や種類の増加に対応するため、先進システムの導入を加速する動きを加速している。倉庫ロボティクスはその代表格と言える。

ロボティクスは倉庫の自動化において重要な役割を果たし続けており、今後のさらなる高機能化が期待されている。倉庫ロボットの機能は、パレットムーバーやバーコードスキャナー、在庫データ、フロアクリーナー、パレットビルダー、ピッカー、バックオフィス機能など多岐にわたり、物流現場の業務効率化・最適化に貢献する。

物流事業者は、倉庫ロボットで受注処理と在庫管理を改善することで、競合他社との差別化を推進。現場従事者は注文の梱包や出荷など、複雑な作業に集中することができるようになることで、人手不足の影響を最小限に抑えるとともに、有効な人材活用が可能となる。

倉庫ロボティクスの世界市場は、経済成長が続くアジア太平洋地域が圧倒的な地位を占め、予測期間中も急成長が予測される。オンライン小売ショッピングの拡大、中国におけるモバイルロボットの開発企業数、倉庫作業員の高い離職率、ベンチャーキャピタルによるモバイルロボット開発への積極的な投資などが要因だ。