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三菱ふそう、排ガス規制対応車両を中東市場に投入

2022年3月1日 (火)

▲カタールで公開された中型トラック「ファイター」(出所:三菱ふそうトラック・バス)

国際三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)は2月28日、欧州の排出ガス規制に準拠した中型トラック「ファイター」の新型モデルを、中東・ペルシア湾岸地域の地域協力機構である湾岸協力会議(GCC)の市場に投入すると発表した。小型・中型の両方で排ガス規制に適合した「ふそう」ブランドのトラックを提供する。

将来のさらなる経済成長を見込む中東における市場投入を加速することで、当地におけるビジネス機会の獲得につなげる狙いだ。

ファイターは、総重量が10.4トンから17.1トンまで多様なラインアップがあり、物流から建設まで様々なビジネスシーンに適応する。エンジンの最適化により燃費を向上させることで、従来車種と比べて温室効果ガス排出量を60%、粒子状物質排出量を80%削減できる。

今回GCC市場に導入されるファイターは排ガス規制「ユーロ5」の基準をクリア。カタールでは2023年の同規制の適用を前に先行して市場投入を開始しており、今後数か月以内に他の中東諸国にも投入する予定だ。同国とオマーンでは、すでにユーロ5に適応した小型トラック「キャンター」も販売している。

GCC諸国では、温室効果ガスやCO2(二酸化炭素)排出量について国家レベルでの削減目標を掲げるなど、産業政策の転換が求められている。三菱ふそうトラック・バスは燃費性能と環境に配慮した車両の提供を通じ、これらの取り組みや企業を支援するとしている。