ロジスティクスSBS東芝ロジスティクスは、日本インダストリアル・エンジニアリング(IE)協会主催の年次大会で、物流現場改善をテーマに大分ロジセンターの改善事例を発表した。大会は3月2日に開催された。
同センターでは、庫内作業者が高齢化で減少傾向をたどり、ピッキング作業を専任ではなく他工程から応援で対応する機会が増えていたことから、作業の生産性向上が喫緊の課題に浮上。作業手順書で表現しきれない「動作」を統制することで、IE手法を駆使したピッキング工程のバラツキ改善に取り組んだ。
具体的には「応援者の作業動作を確認したところ、特に経験の浅い作業者にムダな動作が多い」ことが判明したことを受け、作業手順書では表現できない動作を「秒(IE手法)の目」で切り込み、分析を経てピッキング動作を改善。作業動作の統一を図るとともに動作時間の削減を実現した。
発表当日は会場、オンラインで参加した580人に対し、これらの改善取り組み内容、将来に向けたAI、ロボット技術の活用など幅広い活動や構想を紹介した。