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健康経営優良法人、大規模法人部門で物流77社認定

2022年3月10日 (木)

(出所:川崎汽船)

認証・表彰経済産業省と日本健康会議が主催する、優良な健康経営を実践している企業を顕彰する「健康経営優良法人認定制度」の認定企業が9日発表され、大規模法人部門で川崎汽船、SGホールディングス(HD)グループ3社、商船三井など物流関連企業から計77社が健康経営優良法人2022に認定された。認定期間は2023年3月末まで。

物流関連企業(陸運、海運、空運、倉庫・運輸)の認定は前年の60法人から17法人増加。ことし認定を受けた物流関連企業を業種別でみると、陸運が43法人、海運が3法人、空運が17法人、倉庫・運輸が14法人で、全体の3.6%だった。中小規模法人部門では運輸業が1011法人となり、全体(1万1647法人)の8.6%を占めた。

川崎汽船は、健康管理委員会の設置と定例開催を実施し、内容を従業員にも公開している。ストレスチェックの実施やフォローアップ、全従業員を対象にしたハラスメント防止セミナーを開催しているほか、時間外勤務の管理を通じて過重労働の抑制に努めている。同社は3年連続4回目の認定。

SGHD関連は、SGムービングが20年度から就業時間中の禁煙活動を継続。佐川グローバルロジスティクスとSGHグローバル・ジャパンは、ライフワークバランスを意識した計画的な年次有給休暇の取得推進や女性従業員に対する乳がんなどの検診費用の補助に取り組んでいる。SGムービングは2年連続、佐川グローバルロジスティクス、SGHグローバル・ジャパンは3年連続の認定。

商船三井は、在宅勤務する従業員への健康増進のための情報発信やメンタルヘルスケアといった心身両面での積極的な施策が評価された。また、同社はこの日、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定し、優良な健康経営の実践法人を顕彰する制度「健康経営銘柄」に4年連続で選ばれたことも明らかにした。