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ウクライナ支援物資「出発式」開く/トラックショー

2022年5月13日 (金)

話題パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催中の「ジャパントラックショー2022」で、初日の12日夕、戦禍に苦しむウクライナの人々への「支援物資出発式」が行われた。実際の支援物資の輸送にはまだ解決すべき課題があるが、トラック輸送に携わる様々な関係者が「届けたい」という思い共有する貴重な場面となった。

セレモニーでは会場出入り口付近に、「支援物資」と大書きされたウクライナ国旗を前面に付けた大型トレーラーが止められた。その前で、主催者である国際物流総合研究所の南元一会長が挨拶。「物を運んで人に喜んでももらうのが我々の仕事。喜んで力を貸そう。日本からウクライナに友情を届けたい」と挨拶した。

▲挨拶する国際物流総合研究所の南元一会長

この支援策は運送会社トランスウェブ(千葉県富里市)の前沢武社長が発起人で、トラックショー関係者も賛同。送り先は前沢氏の人脈を頼りに、多くのウクライナ市民が避難しているポーランドを想定している。送り先との調整や支援物資の調達などもこれからで、実施にはまだ課題が多いと言えるが、さらに賛同の輪を広げるため、あえてショー会場で「出発式」を行うことにしたという。

前沢社長は「海上コンテナではなく、トラックに載せた状態で船に載せて我々が運転して届けたい。物を運び、届け、ありがとうと感じてもらう仕事への思いが、いま薄れかかっていると感じる。辛い思いをしているたくさんの人たちに、物資を手渡しすることが、我々にとってもとても重要だ」と話している。

▲記念撮影に応じるトランスウェブの前沢武社長(左)と南氏