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佐川やNEDOなど、自動運航AIドローンで配送実験

2022年5月18日 (水)

▲AIドローンの外観(出所:佐川急便)

ロジスティクス佐川急便(京都市南区)やNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)など4者は18日、自動運航AI(人工機能)を搭載したドローンを使い、荷物配送の実証実験を行ったと発表した。「レベル4」と呼ばれる、有人地帯における補助者なし目視外飛行での物流利用を目指すとしている。

実証実験の主体はNEDOと東京大学、産業ドローンメーカー「イームズロボティクス」(福島県南相馬市)で、佐川は協力者として参加した。

実験は5月11日に福島県相馬市で行った。イームズロボティクス製のドローンに自律運航AIを装備し、佐川急便相馬営業所から柚木公会堂まで1.5キロを往復飛行した。往路では市の刊行物を模した荷物を搭載して7分間飛行。復路では荷物は搭載せず、地上の人や建物への衝突リスクが低いルートを自動生成する機能を使い、同じく7分間飛行した。

往路ではAI機能による人物検知や、検知後の自動一旦停止と人がいなくなった後の自動再開を試した。復路では補助者をつけ目視外の自動飛行とマニュアル飛行を試した。結果として、それらの動作を確認したという。

(出所:佐川急便)

4者はことし12月をめどにレベル4の飛行を実現したい考えで、南相馬市などでさらに飛行実績を積み上げる方針。「レベル4環境下の物流現場でAIドローンが利用される社会を目指す」としている。