調査・データESW(アイルランド)は4日、英国の小売業者に関する報告書を発表した。
報告書によると、英国の輸出企業の76%が、英国最大の非EU(欧州連合)小売市場であった米国以外への事業多角化を積極的に進めていることが明らかになった。また英国の中小小売業者の71%は米国の突然の貿易政策ショックに対する正式な戦略がないことを認めており、これは企業にとって利益率に打撃を与える可能性のある深刻な運営上のギャップとなっている。
25年に米国が導入する新たな基準税率10%により、英国の非食品輸出に対する平均関税率が2.3%から17.2%に上昇する見込みとなっており、小売業者は米国市場における貿易の事業継続可能性に関する長年の前提を再評価せざるを得なくなると見られている。関税率が22%を超える場合、英国の輸出業者の過半数が米国への輸出を商業的に不採算と判断する可能性が高い。
中東および北アフリカへの輸出は21年から24年の間に34%急増し、UAEは現在、EU域外で最も急速に成長する英国の輸出市場となっている。その他の成長地域には、EU域外西欧(15%増)とアジア太平洋(6%増)がある。
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