公募・入札地元企業とスタートアップの連携で新たな事業の創出を目指す新潟県の委託事業「InnoLaboNIIGATA」を運営するエスイノベーション(新潟市中央区)は5日、東日本旅客鉄道(JR東日本)新潟支社の協業パートナーを募集すると発表した。JR東日本の鉄道や駅、列車荷物輸送「はこビュン」などを活用し、地元の活性化や利便性向上につながる事業の実現を目指す。
InnoLaboNIIGATAではスタートアップとの協業に積極的な企業が参加し、アイデアの事業化に向けて、エスイノベーションがさまざまな支援を行っている。
JR東日本新潟支社は今回、「駅を活用した新しい地域の『顔』づくり」と「鉄道×〇〇で地域への来訪を後押し」「列車荷物輸送『はこビュン』を活かした物流連携」の3つのテーマで事業アイデアを募集する。
駅の活用では、地域に根付いた飲食、製造、流通、サービス事業者などによる、無人駅や駅のスペースを生かしたポップアップや観光体験、地域商材PRなど地域の賑わい創出につながる事業を想定している。
「鉄道×〇〇」では、地域資源を生かした観光・体験サービス、地域回遊型コンテンツの開発で地域への来訪者の増加を図るとし、まちづくりや観光振興に取り組む事業者や、体験商品の販路拡大を検討する事業者、イベント企画や会場運営事業者などからのアイデアを募る。
また、新幹線や特急列車による輸送サービス「はこビュン」の活用では、生鮮食品や医療品などの輸送・販売を扱う業者、地域産品の販路を広げたい事業者のほか、物流課題の解決を図る事業者とともに、新たなサービスの開発や配送の利便性向上などを目指す。
協業検討先として選ばれた企業は、JR東日本の駅、鉄道、物流網などを実証実験や実際の事業に活用できるほか、InnoLaboNIIGATA事務局を通じてエスイノベーションやKDDIの支援を受けられる。また、メディアへの発信や行政との連携の機会も得られる。
協業を希望する事業者は9月30日までに事務局へ応募する。事務局は面談や選考を経て、9月下旬に協業検討先を決定。10月から来年2月まで検証を行い、協業プランを具体化する。
また、JR東日本新潟支社は、連携を検討しているスタートアップや事業者を対象とした説明会を9月4日に新潟青陵大学(同市中央区)で開催する。説明会の申し込みは今月29日までとなっている。
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