ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

鴻池が22年度から3か年中計、メディカルに注力

2022年5月19日 (木)

ロジスティクス鴻池運輸は19日、2023年3月期から3か年の中期経営計画を発表した。「空港」「環境・エンジニアリング」「インド」に続く注力事業として「メディカル」を明記。長期的な事業成長と位置付けて取り組みを強化。最終年度である25年3月期の連結売上高を3320億円(22年3月期実績3013億円)、営業利益160億円(102億円)、ROE(自己資本利益率)8.0%(7.5%)と設定した。また二酸化炭素排出量を19年3月期の水準から20%削減する方針も掲げた。

(イメージ)

鴻池運輸は、中期経営計画の基本方針を「人と技術のシナジーで時代とともに変化する『期待を超える価値』を創造しよう」と定めた。それを踏まえた重点事項として、「革新への挑戦」「安全・安心の追求」「サステナビリティの追求」「収益力の向上」の4点を設定した。

「革新への挑戦」では、注力4事業でM&Aを含めた成長路線を拡大するほか、技術の活用とDX(デジタルトランスフォーメーション)化、他社との協業による新領域への進出を図る。「安全・安心の追求」は、職場環境や広く社会における安全・安心の実現に向けた取り組みを強化。「サステナビリティの追求」は、全員参加で豊かな社会の実現を図る。「収益力の向上」は、革新への挑戦による収益性・効率性の向上とともに、継続的な収益の改善を図る。

また、鴻池運輸は「2030年にKONOIKE(コウノイケ)グループがありたい姿」について、「技術で、人が、高みをめざす」と明文化。18年度にまとめたグループ「2030年ビジョン」について、新型コロナウイルス禍の影響など策定後に発生した事象による事業環境の大きな変化を受けて内容を変更。この目標を達成することで実現すべき「ありたい姿」について、従業員や顧客をはじめとするステークホルダーから広く理解と共感を得られるよう、明文化に踏み切った。

鴻池運輸は、この2030年ビジョンを企業理念である「私たちの使命」を永続的に追求していくための重要な長期的経営目標と位置づける。